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アール・ヌーヴォー(Art Nouveau) Vol.1
2013.03.06
新着情報

こんにちは

インテリアや芸術のことに、それほど興味のない方でも
” アール・ヌーヴォー ” という言葉は一度は耳にされた
ことがあるのでは….と思いますがいかがですか?
言葉はフランス語で、Art は芸術(英語と一緒)、
Nouveau は新しいという意味。
毎年話題になるボージョレ・ヌーヴォのヌーヴォと同じ。

直訳すると ” 新しい芸術 ”。

1880年頃から1920年頃に、ヨーロッパ各地で
興った芸術運動のことを総称してアール・ヌーヴォーと
呼ばれます。 家具に限らず、工芸品、絵画、宝飾、
建築など分野は多岐にわたります。 

それ故、アール・ヌーヴォーの時代に活躍された人といっても
数多くの著名人を羅列することが出来ますが、その中でも
特に中心人物的な役割を果たしたと言われるのが
エミール・ガレ Emile Galle ( 1846~1904 )。

一般的に、よく知られているのが
ガレ( Emile Galle エミール・ガレ )のランプ と言えば
” ああ! あれか! ” と思い出される方も多いのでは…。

高度な技術を持ち合わせたガラス工芸品が有名な
ガレは、同時に優れた家具のデザイナーでもありました。

そんなガレがデザインしたテーブルを1点ご紹介。

W 90 x D53 x H76 cm

TABLE  IRIS ( 1880~1915 )

植物や昆虫などをモチーフにしたものがアール・ヌーヴォーの
代名詞ですが、天板には IRIS-あやめ のMARQUETRY
(象嵌細工)が施されています。

アール・ヌーヴォー = 新しい芸術 という言葉通り
それまでのロココ様式やバロック様式とは一線を画した
曲線や象嵌の模様を観ることができます。

天板右下には、象嵌細工された
ガレ のサインが施されています
 

直線がほとんどなく、曲線、曲面がこれほど多用されている家具は
まさしくアール・ヌーヴォーの醍醐味。 そして、その曲線の流れが
自然界に存在する植物の茎や枝や蔓などの曲線をモチーフに
している。 この人工的ではなく、自然発生的な表現が大きな魅力!

 

 

現在ショールームの入口に展示しています。
観て、触れて、19世紀末~20世紀初頭の
ヨーロッパにタイムスリップしてみては…。

他にも、アール・ヌーヴォーの時代の家具を
ショールームでご覧いただけます。

折に触れご紹介していきたいと思います。

                  シンキ でした。

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