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張替え修理 いろいろ
2017.02.01
新着情報

お世話になります。

栗田家具の栗田です。

今回は、家具修理の一つをご紹介します。

当社の仕事の中で、お客様からのご要望が多いのが家具修理です。

当社は、海外から家具を直接輸入をしていますので、
実際に商品が破損等をした場合、海外メーカーに送り返して修理する
みたいなことをすると、とんでもないことになるので、
国内の色々な修理工場と提携し、ほとんどの修理をすることが可能な体制にしています。

家具修理と言っても色々な修理があるのですが、
中でも一番多いのが、椅子やソファー等の張替修理です。

理由としては、やはり椅子やソファー等は、箱物と比べ使用頻度が高く、
布地 ・ ウレタン等は、使用すればするほど劣化していきます。

ある程度の年月が経つと、張替えをするか、新しく買い替えるか、
迷われてのお客様が非常に多いです。

当社が最近しました、椅子・ソファーの張替え事例をご紹介します。

まずは、椅子の座面張替え修理から

ぱっと見ただけでは判りにくいですが、
近くで見ると、パイピングコードが破れており、
生地全体も、かなり薄くなってきていました
ガラッと感じを変えましょうとと言うことで、
ダマスク柄の綺麗なブルー色の生地で
張り替えました

写真の明るさが少し暗いですが、
非常に綺麗になりました。


続いては、ダイニングチェアーの張替え、
背と座があるタイプの椅子です。

張替え前の写真を撮るのを忘れていたので、
すでに椅子から生地を剥がした状態から、

通常、背部分の背表と背裏の間には、
ウレタンしか入っていないのですが、
それでは強度が出ないので、
べニア板を入れて強度を出しました。
張り替える前は、布地でしたが、
今回は、本革で張り替えました。
真っ白の本革、木部と本革の間の
装飾はシルバー色のニッケル鋲を使いました。
全部手打ち鋲なので、かなり大変な作業
(写真では判りづらいかも)

当社は、張替えの際は、見た目だけの張替えはしない主義です。
見えない部分、ウレタン、構造的な事、すべてきちん修理することを心掛けています。


次は、大きなソファーの張替え、
イタリア製の高級メーカーのソファー

20年はお使いのソファー
流石に、生地の色あせと所々の破れが目立ちます。
(写真では判りづらいです)
張替え途中の写真です。
すべてを剥がした後、
取り替えられるところはすべて取り換え、
座面部分はより座り心地の良い仕様に
芯材にかなり固いウレタンを使い
その上下を特殊なラバータッチのウレタンでサンドしました
さらにその上下を羽毛でサンドしています。
表面はフワッとしているのですが、
しっかりとした硬さのある座面です。

ダマスク柄の綺麗なシルバーグレイ色の生地
本当に綺麗になりました

新品以上の出来栄えにお客様も大感激でした。


最後は、イタリア製 Turri社のダイニングチェアー
この椅子、シンプルそうに見えて、
結構張替えが面倒くさい椅子なんです。

写真では判りずらいですが、
長年使われ、色んな所に汚れ&シミがあり
座面部分のウレタンもかなり劣化してました
かなりスッキリな生地
光沢のあるシルバーグレイ色の無地
で張替えました

中材すべてやりかえたので、すごく座り心地も良くなり、
新品同然となりました。

家具修理は、決して安価ではないです。
新品を買い替えるくらいの気持ちが必要です。

しかし、使い捨て的な家具と違い、
きちんとした家具メーカーが生産した家具は、
修理して使う価値は充分にあります。

張替え等(その他修理)のご要望がありましたら、
是非、お気軽にお問い合わせください。
経験豊かな我々が、最善のアドバイスが出来ると思います。

よろしくお願いいたします。

以上、栗田でした。

今から張替えをしていく商品達です。

イタリア製のアームチェアー
イタリア製のダイニングチェアー

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